この春から本格的にリモートワークを行うようになった人に必要なのはまず「椅子」だというのはネット上でも言われていますが, もう一つあったほうがよいものとしてはサブモニタがあげられます. ノートPCの画面はデスクトップに比べて小さいものが多く,ちょっとした作業をするのであれば足りている場合でも 開発のみならず大きなエクセルシートを開くなどの場合でも足りなくなりますね. また,リモートワークによりオンラインでの会議を行う必要がある場合には,資料をみながら会議の画面を見る必要が出てきます. そこでもう一つの画面があるのかないのかで,仕事の効率は大幅に違ってくるでしょう.

サブディスプレイがあれば,メインの画面で資料を映しながら,サブ画面で会議メンバーの顔を見る(あるいは逆にする)ことができます. 資料とメモと会議画面の3つを同時に開くにはノートパソコンの画面はあまりにも小さいので, ぜひとももう1画面を追加することをおすすめします. この場合,予算1万円ちょっとだと23インチ程度のFHD(1920x1080)画面のディスプレイが手に入ります. だいたいの人の使っているノートパソコンの画面と同じ画素数ですが,面積ではかなり大きくなるので普段のノートパソコンの文字は見ずらい と思っている人でも十分でしょう.

これくらいのディスプレイがあれば最初は困らないと思いますし,置き場所にもあまり困らないと思われます.27インチとか32インチは魅惑的なのですがやはり専用の大きな作業机がないと設置も辛いです.2画面目なので本来のノートPCの置き場もいりますしね.

もうすこし予算があると中華製のモバイルディスプレイがあって,これだと13から15インチのFHDで2万円くらいとなりますが,恐ろしい勢いで在庫がなくなっているようです.ASUSとかLENOVOとかのメーカー品もあるのですがこちらだと4,5万円になってしまいますね. ちなみにこの場合,サイズ的にはノートPCの画面だけといった感じになります.

モバイルというだけあって,USB-Cで接続するだけで電源供給とディスプレイ信号を同時に流し込んで使うことができるので配線がすっきりします. さらに1kgを切る重さなので普段使いのPCとあわせても鞄につめて持ち歩けるサイズですから, 今後ウイルスが落ち着いてカフェなどで仕事ができるようになったときや, 家の中でも仕事机がなく食卓を間借りしてたりして,頻繁に片づける必要がある場合には便利でしょう.

さらに予算があるのであれば,27インチのWQHDサイズというのは良い選択です.こちらの場合,だいたい3万円くらいでHDMI 接続でWQHD(2560x1440)サイズの画面が手に入ります.27インチになるとノートパソコンと比較して面積でおよそ4倍になりますし, ドット数でもFHDのおよそ1.8倍になるので,見える情報量が格段に増えることになります.
こちらは今ある中で一番お手頃なIOデータのWQHDサイズのディスプレイです.

この上は27インチか32インチ程度の4Kになるのですが4Kともなると価格もあがりますしノートPC側にもかなりのパワーが必要となります. 画面自体は非常に高精細できれいなのですが,リモートワークのために買うかといわれると微妙なところになるかと思います.

まずは自分の環境にあわせて選んでみるといいとおもいますが,これも最近のリモートワーク流行りのおかげで品薄になりつつありますので お早めに.

PS. ちなみに一部のメーカーのディスプレイ(DELLとか)はスピーカーを内蔵していないので,単体では音が鳴りません.リモート会議はヘッドホンでやるから大丈夫,あるいは音にこだわって別にスピーカーを接続するというのでなければ,スピーカー内蔵かどうかはチェックしたほうがいいとはおもいます.